成年後見制度
介護従事者は高齢者の生活や命と関わるという分、非常に責任の重い仕事ですが、給与体制がそれに見合わないということで、業務内容の見直しも含めて介護分野における課題となっています。
介護従事者の平均賃金をみてみると例えば、時給制では1時間1,105円、日給制なら1日7,875円、月給制の人では一ヶ月214,866円です。以上のデータは、平成19年度の事業所における介護労働実態調査(財団法人介護労働センター)に基づくものです。
中でも驚くべき数字は、訪問介護員・介護職員の平均離職率は21.6%、このうち1年以内に辞めていく人は39.0%で4割近い人数です。このような現状も踏まえて、介護報酬を3%引上げるように配慮され、2009年度からの実施となりました。
苦労して介護資格を取得するわけですから、その後に収入面など何の不安もなく介護の分野で働き続けられる環境でないと、要介護者に対しても適切なサービスを持続して供給することはできないでしょう。
ちなみに、介護保険分野で働く人は、2005年10月1日現在、約112万人にもおよぶのに対して、介護福祉士の資格を持つ人は現在47万人ですが、そのうち介護の現場で働く人は約26万人にしか至らないのが現状です。優秀な介護従事者をより多く獲得するためにも、各事業所は事業内容の様々な改善を図り、働く意欲がわくように努力する必要があるでしょう。
例えば、非正規社員から正社員への移行とか、給与や労働時間の改善などによって、早期に辞めてしまう介護従事者を引きとめ、人材を安定して確保することができます。2006年10月1日現在65歳以上の高齢化率20.8%が、今から16年後の2025年には30.5%にまで達してしまうと言われます。急激に加速する日本の高齢化社会において、介護従事者の需要も増えるのは必然のことですので、その重責を担う人たちの待遇を改善していくことは避けられないでしょう。